皮膚科
DERMATOLOGY
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の治療は、薬物療法・外用療法・スキンケア・悪化因子の検索と対策が基本となります。
薬物療法はステロイド外用薬とタクロリムス水和物軟膏です。
ステロイド軟膏には5段階のランクがありますので、症状・重症度に合わせてランクを選択・変更していきます。
スキンケアの中心は保湿外用薬ですが、皮膚のバリア機能を回復させ、皮膚炎の発生防止・かゆみの抑制につなげます。
悪化因子には食物アレルギー・環境抗原・接触抗原・汗など多数ありますが、個々の症例に合わせた悪化因子の検索と対策が必要です。
にきび(尋常性挫創)
にきびができる原因はいくつかありますが、毛穴の皮脂が詰まってできたにきび・炎症でできたにきびなどが多いようです。
にきびは食生活と深く関連しているため、食生活の健全化が重要です。
また外用療法は症状に合わせて、アダパレン・過酸化ベンゾイル・クリンダマイシン過酸化ベンゾイル配合剤を用います。
内服療法はドキシサイクリン100mg/日などを使用します。
白癬(みずむし)
白癬は皮膚真菌症の中で最もみることが多い疾患で、白癬の寄生部位・臨床像で分類されます。足白癬が最多ですが、足白癬はさらに趾間型・小水疱型・角質増殖型があります。その他、体部白癬(たむし)・股部白癬(いんきんたむし)・爪白癬を呈する場合があります。白癬の治療は基本的に抗真菌剤のクリーム・軟膏・液体を用いた外用療法を行います。
難治例や病型によっては内服療法を行います。
その際、肝機能障害などに注意をします。
単純疱疹(ヘルペス)
ヘルペスの原因は単純疱疹ウイルスⅠ型とⅡ型による感染です。
Ⅰ型は口唇部周辺に水泡を作る、いわゆる“口唇ヘルペス”です。
Ⅱ型は陰部・肛門部周辺に水泡を作る、いわゆる“性器ヘルペス”です。
単純疱疹ウイルスは知らないうちに接触により感染します。
ヘルペスウイルスに一旦感染するとウイルスは神経節内に潜伏し、ストレス・疲労・紫外線暴露などがきっかけとなり、ウイルスが活性化され発症します。
発症後は抗ウイルス薬の服用で軽快させます。
性器ヘルペスでは毎月のように症状が出るタイプがあり、抑制療法が有効な場合があります。
掌蹠膿疱症
手のひらや足の裏に小さな水疱(水ぶくれ)ができる皮膚病の一種です。
この症状は非常にかゆみが強く、水疱が破れると湿疹やただれが生じることがあります。
かゆみを和らげるための抗ヒスタミン薬や、湿疹や炎症を抑えるためのステロイド軟膏が一般的に使用されます。
湿疹が重度である場合は、医師による処方薬や特殊な治療が必要となることもあります。
その他
当院では乾癬、円形脱毛症、皮膚凍結療法、シミ取りなどを行っています。